土壌の区分

  • 土壌は大きく分けて表のように4つに区分されます。
  • 北海道では施肥標準や土壌診断について、この区分で整理しています。

表 土壌の区分

黒ボク土
(36%)
・黒ボク土は、主として火山灰を母材とし、良好な排水条件における母材の風化と平行して有機物が集積したことによる黒い表層をもつ土壌をいう。
・北海道では火山性土(火山灰土)と呼んでいる。
低地土
(33%)
・今から約1万年前から現在までの時代に、河川の氾濫などで土砂が堆積して出来た新しい土壌をいう。
・主に水田に使われている。
・低地土は沖積土(壌)とも呼ばれる。
台地土
(21%)
・台地や丘陵地・山地にある古い土壌を包括した呼び名である。
・今から約200万年前から1万年前までの間に、当時の河川、湖沼、海底に土砂が堆積し、その後隆起(台地を形成)したまま、沖積世の時代には余り変化を受けない状態でできた土壌をいう。
・台地土は洪積土(壌)とも呼ばれる。
泥炭土
(8%)
・泥炭土は,湿原植物の遺体の分解が不完全なために堆積してできたもので、有機物のきわめて多い土壌である。
・わが国では,普通有機物含量が20%以上で、構成植物が肉眼で判断できるものを泥炭土としている。