農福連携

・2014年の11月にある農福連携シンポジウムで配布された「コトノネ」という小冊子(Vol.12)を見て、大変感銘を受けました。そこにはこう書かれていました。
・(前略)この本には、「障害者」という文字があふれています。「障害」があるのは社会だから、ほんとうは「障害社」と書くべきなのですが。また、障害者でなければ健常者ですが、果たして「常に健やかなる人」はいるのか、とも。大きな疑問をいだかれることでしょう。この世には「障害者」も「健常者」もいない、同じ人がいるだけです。誰もが「生きづらく」、その中に「生きるよろこび」を求めて生きています(後略)。
・私のような凡人は、「障害者」や「障がい者」という言葉にどうしても引っ張られてしまいます。コトノネにあるように同じ人がいるだけで、差し障りやましては害などがあるはずがないのです。まさに害があるのは社会の方です。この冊子を見てからは、私の心の中では「生涯者」と呼んでいます。生まれながらに個性を持った素敵な人、そのような人たちの個性を生かせる社会に変えていくお手伝いができればいいなと思っております。
・振り返ってみると、心身ともに健やかだったことは一度もないと気づきます。常に羨ましがったり、褒めてもらいたかったり、不安だったり・・・。コトノネにあるように、この世に健常者はいないと思います。この世にいるのは煩悩のある人ばかり、私も含めてそれらの人を心の中で「平凡者」と呼んでいます。

※秀農業経営コンサルタントでは、「生涯者」の経済的自立という福祉の課題と、高齢化・後継者不足という農業の課題を同時に解決する「農福連携」のお手伝いをしたいと考えております。