- 堆肥には、物理的な効果、化学的な効果、生物的な効果があり、農業生産上欠くことのできない資材です。
- 有機物に含まれる炭素(C)含有率と窒素(N)含有率の比をC/N比といい、この値の大小でおおまかな性質がわかります。
- 有機物のC/N比が20~30より小さくなればなるほど、有機物の分解が早くなり、無機態窒素が放出されやすくなり、堆肥では腐熟度が進みます。
- C/N比が高い有機物を施用すると、有機物の分解過程で窒素の取り込みが行われ、作物の吸収できる窒素が不足する状態(これを一般に「窒素飢餓」という)が起こるので注意が必要です。
- 表に主な有機物のC/N比を整理しました。
表 主な有機物のC/N比
C/N比 | 有機物の例 |
10前後 | 鶏糞、そさい残渣、クローバなど |
10~15 | 豚ふんなど |
15~20 | 牛ふんなど |
20~40 | バーク堆肥など |
30~50 | スイートコーン稈など |
60~80 | 麦稈など |
200以上 | おがくずなど |