カボチャの栽培

Ⅰ.カボチャの概要

1.カボチャの導入

(1) 栽培面での特徴
・植物体のあらゆる器官が大きく生育が旺盛で強健であることから、栽培には大面積が必要だが、栽培自体は容易である。
・栽培面でのポイントは充実した苗を選び、花芽を形成するまでの管理を適正に行うことである。
(2) 経営面での特徴
・品種も多様で食味や食感が良く、健康にいい緑黄色野菜として人気があり、生産量・作付面積ともに安定している数少ない野菜である。

2.来歴

・日本カボチャは中央アメリカが原産で、16世紀中頃(1541~1550年)にカンボジアに寄港したポルトガル船によって豊後(大分県)にもたらされた。
・その際「カンボジア」がなまって「カボチャ」という名前になったといわれている。
・日本の気候に適して急速に各地に広まり、関東以南で多くの品種が分化した。
・1960年ごろまでは日本カボチャが主流であった。
・一方、現在主流となっている西洋カボチャは、南アメリカの高原地帯が原産で、日本には幕末(19世紀中頃)に渡来したとされている。
・当初は飼料用だったが、明治時代になると栽培が本格的に始まり、北海道を中心に高冷涼地に分布した。
・第2次世界大戦後、良質の早生品種が育成され、被覆資材の発達などで暖地でも栽培が可能になった。
・食生活の洋風化や嗜好の変化により1960年代以降、需要が急増した。
・ペポカボチャは北アメリカ南部が原産地で、西洋カボチャより少し遅れて日本に入ってきた。
・日本では飼料用のほか、色や形のおもしろさを生かした観賞用として使われ人気があった。
・1980年代に入り、新野菜の一つとしてズッキーニが登場した。

3.分類と形態的特性

(1) 分類
・ウリ科カボチャ属に属する野菜である。
(2) 根
・直根は2mの深さまで達し、深さ60cmまでの直根から水平に1次の側根を多数分岐し、さらに2次、3次と分岐根を発生する。
(3) つる
・カボチャのつるは、長い距離の養水分の輸送に見合うように太い維管束をもっている。
・つるの伸長速度は速く、雨上がりの晴れの日は1日に15cm以上伸びることもある。
・つるの葉の付け根(節)からは根が抽出する。
(4) 葉
・着果節位は、果実を十分に肥大させるだけの葉面積の確保がいつできるかで決まる。
・1果当たりの最適葉数は15枚前後で、多いほど果実の肥大と品質が向上するというわけではない。
・生育の旺盛なカボチャでは、茎葉の適度な制限は栄養生長と結果作用とのバランスを調節し、果実の生長肥大と主要成分の蓄積を良好にする。
・着果期の葉の大きさは葉径で20cm以上が適切で、これより小さいと果実の肥大が悪くなる。
(5) 花
・カボチャの花は雌雄別で、葉腋に着生する。
・雌花は単性花で、雌花節以外にはすべて雄花が着生する。
・雌花の出方は品種により差異はあり、概ね4~5節サイクルであるが、ペポ種には節成性のものがかなりある。
・雌花分化は低温と短日によるが、西洋カボチャはほとんど低温で分化し、日本カボチャは低温のほか短日が補助的に関与する。
・短日、低温のような栄養生長を抑える育苗条件は雌化を早め、逆に長日・高温下の育苗は雄花の着生を早める。
(6) 果実
・西洋カボチャでは4~8節間隔で雌花が着生するが、元の方に着果すると先が落花しやすい。
・ある果実がとまって生長を始めると、それから先の節についた雌花が落ちやすくなる。
・次の雌花の結果率は、1番果がとまったときより2番果がとまったときの方が低くなる。
・生育の初期には落花蕾が比較的多く、また開花した雌花の結果も1番果はその後のものより劣っている。これは栄養生長との体内の栄養バランスによるものと考えられる。

4.生育上の外的条件

(1) 温度
・発芽の最適温度は25~30℃で、最低発芽温度は15℃、最高発芽温度は35℃、10℃以下または40℃以上では発芽しない。
・日本カボチャの生育適温は17~23℃、西洋カボチャはさらに低温で良品を生産し、平均気温23℃を越えると草勢が弱くなり、デンプンの蓄積が衰え肉質が劣るようになる。
・夏作物となっているが、ウリ科の中では最も低温に耐える。
(2) 水分
・かなり耐乾性が強い反面、過湿には弱い。
(3) 光
・光飽和点は、およそ4.5万ルクスである。
・光線が不足すると落果しやすくなる。
(4) 土壌
・根系がかなり発達していて吸肥力、耐乾性が強く、他の作物の栽培が困難な荒地、砂土でも発育可能である。
・リン酸欠乏の火山灰土では活着が悪く、移植する早出し栽培には適さない。
・収量向上のためには有機物に富んだ深い耕土が必要。

5.品種

・北海道で作られているカボチャの主な品種は次のとおりである。
(1) えびす(タキイ)
・開花後35日で可食期となり、45~50日で完熟期を迎える。
・強勢で低温下でもつる伸びが良く、早期からの着果が容易で変形果が少なく、果実の肥大が良い。
・一果重は1.7~1.9kg。
・果皮は濃緑地に美しい淡緑色のチラシ斑が入り、果肉は濃黄色で厚く、肉質はやや粉質である。
(2) みやこ(園研)
・着果後40日程度で熟期となる極早生種である。
・側枝の発生が少なく、芽かきの手間がかからないので、密植栽培に向いている。
・雌花が安定して多く、着果性も良好で、草勢はおとなしく、蔓ぼけしにくい。
・親づる1本立てが良い。
・果実は黒皮に斑が入り、やや小型で扁円型、平均一果重は1.2~1.5kgの中果である。
・肉質はデンプン含量が高く粉質で甘味がある。
(3) くりゆたか(みかど協和)
・開花後50日で収穫可能である。
・草勢はやや強く、蔓が太い。
・葉は中葉でうどんこ病の発生は少ない。
・雌花の着性が良く、果重は2.0kg前後となり収量性が高い。
・作型は広く、ハウス、トンネル、露地栽培に適する。
・果皮は濃緑色で果形は腰高、強粉質で貯蔵性が高い。
(4) くり将軍(トキタ)
・開花後50日で完熟出荷が可能である。
・葉柄は太く、草勢が強く、着果が安定し多収である。
・連続着果させた2番果も同程度の大きさで収穫可能で、着果節位は雌花開花時に着生節の葉が直径30cm程であれば低節位でも着果が可能である。
・果重2kg前後の大果で果面の条溝が目立たず、粉質で食味に優れる。
(5) 坊ちゃん(みかど協和)
・開花後35~40日で収穫可能である。
・小葉ながら長期間草勢が強く、1株から10個前後の果実がとれる。
・1果重は500g前後で黒緑色の果皮、果柄部がくぼむ形が特徴である。
・強粉質で食味は良い。
(6) 雪化粧(サカタ)
・開花後50日前後で粉質、食味とも最高となる。
・草勢は非常に強く、雌花着生は遠成りであるが1つる1果は着生する。
・果実は2.3kg前後の扁円型で果皮は白色、果肉はやや黄色でゆでると鮮やかな黄色となり、強粉質である。

6.作型

・北海道での主な作型は次のとおりである。
(1) トンネル早熟
・4月上旬~4月中旬は種、5月上旬~5月中旬定植、7月下旬~8月中旬収穫
(2) 露地(ポリ鉢育苗)
・4月中旬~4月下旬は種、5月中旬~下旬定植、8月上旬~8月下旬収穫
(3) 露地(直播)
・6月上旬~6月中旬は種、9月中旬~10月上旬収穫

Ⅱ.カボチャの栽培技術

1 育苗

(1) 育苗土
・育苗土の必要量は、12cmポリ鉢500個で約450㍑である。
(2) 育苗容器
・通常はポリポット育苗である。
・育苗期間約1カ月、本葉3~4枚の苗が定植適期になるため12cmのポリ鉢を使用する。
・省力化を重視して、セルトレイ育苗の機械移植栽培もみられる。
(3) 種まき
・普通栽培の播種期は5月1日~6月5日となり、適条件下では発芽まで3.5日かかる。
・地温が25℃以上あるか、またポットの土壌水分が十分か確認し、指か棒での穴をあけ、種子を寝かせ同一方向に播種し、7~10mm程度乾いた土で覆土する。
・播種後は蒸散を防ぐため濡れ新聞等をかけ、被覆資材をベタガケし出芽促進させる。
・なお、真水に13時間浸漬後30℃で24時間保温すると種子の一端が軽く開き、この状態では種すると出芽揃いが良くなる。
(4) 移植までの管理
・出芽までは新聞紙が乾かないように適宜かん水し、出芽が始まったら速やかに新聞紙等を取り除き軟弱徒長を防ぐ。
・日中は30℃以下(理想的な管理温度は26℃)、夜間14℃以上で管理する。
(5) 鉢上げ後の管理
・子葉が展開したら12cmポリ鉢に移植する。
・本葉2葉までは日中23~25℃、夜間12~13℃、その後、定植までは日中22~24℃、夜間10℃程度を目安に管理する。
・かん水は晴天でハウスの換気ができる条件で必ず朝、遅くとも午前中に行い、夕方には表面が乾く程度とする。
・鉢ずらしは定植の5~7日前に実施する。
・ただし、隣接する株の葉が触れるようになったらそれ以前でも行う。
(6) 苗の診断
・特に早熟栽培では、定植後の初期生育期は生育適温よりも低温で経過するので、これに耐えられるよう軟弱徒長苗や老化苗にならないように管理する必要がある。
・子葉が展開したときの状態は、胚軸が3cm程度に伸びているのが正常で、それ以上は伸び過ぎである。
・子葉展開後の生育は、夜温が低いと葉面積は小さくなり、高温にしすぎると立性となり葉柄も長くなる。
・軟弱な生育は高温の他に日照不足も関係している。
・葉が大きく、茎が太く、茎間がつまって根量の多い苗を目標とする。

2.畑の準備

(1) 適土壌と基盤の整備
・土壌の適応性の幅は広く、比較的土質を選ばず干ばつにも強いが、排水不良地では生育が劣るだけでなく湿害が生じたり病害が発生しやすくなるため、高畦栽培(高さ15cm以上)とする。
(2) pHの矯正と土壌改良
・土壌酸度はpH5.8~6.5が好適である。
(3) 堆肥の施用
・前年秋に、完熟堆肥を10a当たり2~3t施用する。

3.施肥

(1) 肥料の吸収特性
1) 総論
・各要素の吸収量はa当たり窒素1.2kg、リン酸0.5kg、カリ2.4kg、カルシウム0.9kg、マグネシウム0.4kg程度である。
・着果した果実が肥大する時期の養分吸収が多い。
2) カリ
・カリは定植後40日ころから吸収量が急激に増加する。
3) その他の要素
・カルシウムとマグネシウムは茎葉の生産に影響が大きい。
(2) 施肥設計
1) 考え方
・基肥の肥効が強すぎると「つるぼけ」となり、着果しにくくなる。
・定植後40日ころから吸収量が増加し、特に石灰と加里の増加が著しく着果した果実が肥大する時期と一致する。
・部位別吸収量では窒素、リン酸、カリは主に果実の生産に寄与し、石灰と苦土は茎葉の生産に大きく影響する。
・基肥はマルチ幅全面に施用する。
・根の酸素要求量や豊富な体内有機酸発生によるカルシウム要求量の高い作物特性を考慮すると、有機質肥料および有機化成を主体に緩効性肥料を用いる方がよい。
2) 施肥設計(例)

 区分 肥料名 施用量
(kg/10a)
窒素 リン酸 カリ 苦土 備考
基肥 S121 50 5.0 10.0 5.0 1.5 ・追肥は着果揃い後、生育状況を見てる先に施用する
追肥 S444 20 2.8 0.8 2.8 1.0
合計 70 7.8 10.8 7.8 2.5

 

 区分 肥料名 施用量
(kg/10a)
 窒素  リン酸  カリ  苦土  備考
基肥  IBS260E 65 7.8 10.4 6.5 1.3  ・有機入り肥効調節型
 合計 65 7.8 10.4 6.5 1.3

 

4.定植準備

(1) 畦立て、マルチ
・定植の7~10日前に施肥・整地・マルチは終えておく。
・マルチは透明マルチが基本であるが、雑草抑制の面からグリーンやシルバーマルチでもよい。
・マルチ幅は120cm、ベッド幅は95cm程度とし、定植までに最低地温を15℃以上確保しておく。
・干ばつが心配される場合には、灌水チューブを入れた方が安全である。
(2) 栽植密度
・品種により異なるが、概ね、畦幅300~350cm、株間60~100cm程度である。

5.定植

(1) 苗の準備
・可能であれば、子づる仕立ての品種では定植の5日程度前に本葉4枚を残して摘芯しておく。
・定植前日と定植の2~3時間前に十分かん水し、定植の際根鉢がこわれないようにする。
(2) 定植の方法
・ポリポットの場合は深植えとならないようにし、株元を心持ち高めになるように植え付ける。
・鉢の周囲は中空にならないように注意する。
・トンネル早熟栽培、ベタガケ栽培では定植時に夜温が下がる場合が多いので、午後3時までには定植を終え被覆する。

6.管理作業

(1)トンネル栽培の換気
・トンネルが密閉されていると晴天時には50℃を越すようになるので、遮光などにより極端な高温を回避する(トンネル内は30℃以上にならないようにする)。
・気温が高いのに地温が低く根の活動が不十分であったり土壌水分が不足しているときに、吸水と蒸散のバランスが乱れて高温障害が発生しやすくなる。
・換気時期が遅れると子づるの発生が多く、生育も進んで栄養生長型になるので換気を適切に行い、整枝することで生殖生長へと移行させる。
・トンネルの密閉期間が長すぎると軟弱な生育となり、雌花着生位置も高くなり、初期の雌花着生率は低下する。
・定植後4~5週間経過し、つる先がトンネルからはみ出すようになったら、風がない日にトンネルを除去する。
(2) 仕立てと整枝
1) 親づる1本仕立て
・親づる1本だけを残し、他の側枝はすべて除去する。
・密植をして1番果を早く収穫する栽培方法である。
・一般的には、1番果着生位置までわき芽を除去する。
・低節位に着果させると1番果の肥大のため草勢が落ちやすく、2番果以降の着果が遅れ、側枝の整理にかなりの時間がかかる。
2) 親づると子づる2本仕立て
・親づると株元の勢いの良い子づる2本を残し、他は除去する。
・早期収穫とともに総収量を期待するトンネル栽培に適している。
・余分な側枝を早めに除去しないと葉が込み合う。
3) 子づる3本仕立て
・一般的に、親づるの1番果は落果しやすいことと着果しても果実が小さく変形果となりやすいので、早期出荷以外は子づる3本仕立てにする。
・主枝着果より多少遅れるが、側枝に着果したものが一斉に収穫できる利点がある。
・わき芽の整理は1番果着果節位まで早めに行う。
・子づる仕立ては本葉5葉が展開後その上部を切除し、第1~4子づるを伸ばす。
・子づるが15~20cm伸びたら生育の旺盛なものを3本残し、他は掻き取る。
・カボチャでは通常、第1葉から出る腋芽(第1子づる)は生育不良が多い。
・子づるが50~60cm程度になったらその位置(概ね7節以下)まで孫づる・雌花を除去し、開花揃いを確認したら追肥・中耕を行う。
(3) 開花と受粉
・開花適温は15~20℃程度で、9℃以下や35℃以上では花器に異常をきたす。
・受粉は通常ハチが自然に行うが、雨の日やハチがいない時、また株元近くの雌花で雄花が少ない場合には人工交配が必要である。
・雄花1個で4~5個の雌花に受粉が可能である。
・受粉は花粉を柱頭全体にむらなく十分つける。
・交配時間は早朝ほど良く、遅くとも8時ころまでには終わらせるようにする。
(4) 着果管理
・低節位(2~5節)の着果は規格外品の割合が高くなるので、定植後は8節程度まで子づると雌花を除去(雄花は残す)し10節以降に着果させる。
・着果までは2~3回子づる整理を行う。
・1本仕立てで2~3個、2本仕立てで4~5個、3本仕立てで5~6個を目標に、不整果、小玉や変形果になりやすい1番果などを摘果する。
・同一のつるに連続して2果着生した場合は、2果とも収穫対象とする。
・坊ちゃんカボチャは、大玉系の品種に比べ連続着果が多く見られるが、摘果の必要はない。
(5) 草勢判断
・果実の大きさは、開花後25日で収穫時に近い大きさに達する。
・その後のデンプン蓄積にはある程度の葉数が必要で、畝間全面が葉で覆われる程度に広がっているのが順調な生育である。
・葉柄がフキのように長くなり葉の間から側枝のツル先がたくさん飛び出している状態は、栄養生長に偏っていることを意味し、このような過繁茂の生育になると落果や果実肥大が鈍り品質が低下する。
(6) 追肥
・追肥時期は、着果揃期に肥効が現れるよう開花揃期に行う。
・この時期はつるがマルチ幅から出る直前くらいで、最終の中耕除草を兼ねて行う。
・追肥位置は、つる先へ待ち肥とし速効性肥料を使用する。
・追肥時の樹勢の判断として①つる先の角度が60°以上の場合、②葉が始め小さく急激に大きくなっている場合などは追肥を控える。
(7) すり傷防止
・幼果の頃は、果皮が軟らかいため風による葉や石のすり傷が付きやすく、肥大後、大きな傷になるので風対策やほ場整備など対策を取る。
(8) マット敷きと玉直し
・カボチャの果皮は日射がないと発色しないので、えびすや雪化粧などの大玉ではグランドマーク対策として玉直しを行った方がよい。
・カボチャマットは、収穫10~15日前に果実の下に敷く。
・このとき玉直しを行う。
・ただし、風乾中もある程度着色させることができるので、密植ほ場では葉折れによる病害が心配なのでほ場に入らない。

7.主な病害虫と生理障害

(1) 病害
・北海道において注意を要する病害は、うどんこ病、疫病、褐斑細菌病、つる枯病、フザリウム果実腐敗病、べと病などである。
(2) 害虫
・北海道において注意を要する害虫は、アブラムシ類、カボチャミバエ、マキバカスミカメなどである。
(3) 生理障害
・主な生理障害は、潤み果 、日焼け果などである。

8.収穫

(1) 収穫適期
・収穫期になると果皮が変色し、果梗周辺にコルク状のヒビがしっかり入り、果皮色が品種特有の色に変色してくる。
・この時期が適期となるので試し切りを行い、果肉色・種色・糖度などを総合的に判断して収穫する。
・開花から収穫まで日数でカウントする場合、坊ちゃんは40日前後(積算温度800~850℃)、えびすは、45~50日(積算温度950~1,050℃)、雪化粧は、50~55日(積算温度1,050~1,150℃)である。
(2) 収穫方法
・収穫は晴天日を選び、朝露が乾いてから行う。
・果梗は専用ハサミで肩の高さより低く(約1.5cm残して)切り、切り口を乾かす。
・カボチャは皮が薄いので果皮を傷つけない(収穫時の傷もイボ果の原因となる)よう注意する。
(3) キュアリング
・キュアリングは輸送中の事故防止のために必ず実施する。
・キュアリングの方法は次のとおりである。
① 風通しの良い倉庫やハウスに着色テント(青)をかけ、裾部は通風を図る。
② カボチャは直接土の上に置かず、パレット等の上に置く。
③ 花鞭の切り口が乾き、完全に固化・治癒するまでは、花鞭の上に直接カボチャを置かない。
④ 処理条件は温度25℃以下、湿度70~85%、通風ありとし、30℃以上にしない。
⑤ 風乾の1日目と2日目は高温キュアリングを1日1時間行い、その後は涼しい場所で風乾するのが理想的である。
⑥ キュアリング期間は7~10日以上行い、果梗の切り口等を乾かし、完全に固化・治癒させる。
⑦ 風乾中はネズミの食害があるので、対策を講じる。